銀製のゲレゲが発見された
銀製のゲレゲが発見された
バヤン・ウルギー県ボルガン郡の「ウラーン・ダワー」と呼ばれる場所で、地元住民が銀製のゲレゲという通行証を発見した。この遺物は関係法令に基づき国有財産として移管される手続きが進められている。
研究者によると、この銀製ゲレゲはモンゴル帝国時代、特に元朝期に作られたもので、パスパ文字が刻まれている
。ゲルゲには「永遠の天の力の下、王の名が聖なるものでありますように。誰もそれを冒涜する者あらば、滅び、死ぬだろう」という文章がある。また、ゲレゲの穴の周囲にある隆起した縁には6つの漢字が刻まれており、「尊敬の印、69番」を意味しているという。
なお、モンゴル国内で発見された銀製ゲレゲと類似する遺物は、ロシア連邦とアメリカ合衆国でも計3点確認されている。