「分散型熱源プロジェクト」が本格化している
「分散型熱源プロジェクト」が本格化している
ウランバートル市では、都市開発の一環として進められている24のメガプロジェクトのうち、「分散型熱源プロジェクト」が本格化している。同プロジェクトでは、イフ・ザサグ、ドゥンジンガラブ、中央公園、デンジーン・ミャンガの各地区にガス燃料を使用した熱源発電所を建設する計画のほか、シャルハド、ヤールマグ、ザロース、モリンギーンダワー、フンヌ、セルベでは固体燃料を使用する発電所を建設する予定である。
計10基の分散型熱源発電所は、出力21MWから144MWまでの規模で整備され、ピーク時の電力系統への負荷を軽減しつつ、合計581Gcal/時の熱エネルギーを供給し、利用者に安定的かつ途切れのないエネルギーを提供することを目指している。このうち、デンジーン・ミャンガの発電所は実現可能性調査が完了し、建設予定地の約90%の用地がすでに確保されている。計画では全58区画のうち51区画の整備が完了済みだ。
また、新たな熱源技術導入の可能性を探るため、セルベやフンヌ周辺では地熱資源の調査も始まっている。小規模なサブステーションを段階的に整備し、ピーク時の負荷分散やシステム障害の回避を図る同プロジェクトは、今後も段階的に推進される見通しである。