重度の先天性心疾患を抱える患者に対して外科手術を実施
重度の先天性心疾患を抱える患者に対して外科手術を実施した
フランスのストラスブール大学病院の心臓外科チームと、国立第三病院および母子保健センターの心臓外科医らは、共同で36人の患者に対し専門的な診察を提供し、重度の先天性心疾患を抱える患者に対して外科手術を実施した。今回の手術の大きな特徴は、外国人医師らがアドバイサーの立場で参加し、手術自体はモンゴル人医療チームが行ったことにある。
合同チームは、27人の小児患者と9人の成人患者を対象とした。うち、国外での治療が必要とされるほど重度の先天性心疾患を複数併発した6人の子どもに対して、根治手術が成功裏に行われた。また、大動脈や心臓弁の疾患を抱える成人1人にも手術が施され、更に大動脈の先天性疾患や心不全を伴う重度の上行大動脈瘤といった高度な症例にも対応した。
この症例の一部は、「国内で治療が困難な疾病リスト」に含まれています。今回、そうした高度な手術を自国で実施できたことは、国内の医療人材の技術向上や今後の医療提供体制の強化に大きく貢献するとともに、治療目的での海外渡航を減らしていく上でも重要な意義を持つ。
国立第三病院は、心臓外科および神経外科分野での国際協力の一環として、ルクセンブルク、フランス、韓国、中国、米国、台湾などから年間20名以上の教授チームを受け入れ、共同診療・技術交流を継続している。
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