ABU総会がウランバートルにて開催される
ABU総会が、9月11日から15日までウランバートルにて開催される
アジア太平洋放送連合(ABU)の総会が、9月11日から15日までウランバートルにて開催される。今回の総会には、日本のNHK、中国のCGTN、韓国のKBS、オーストラリアやイタリアのテレビ局、トルコのTRTなど、40か国以上の主要メディア機関の代表、プロデューサー、クリエイターらが参加し、テレビ・メディアの発展動向や喫緊の課題について議論する。
「ABU GENERAL ASSEMBLY」国際会議をモンゴル公共ラジオテレビ局(MNB)が母国で開催するのは今回で2回目である。ABU総会は毎年特定のテーマを掲げて実施されており、昨年はトルコ共和国で開催され、「放送・メディア分野におけるAI(人工知能)の活用」が主な議題となった。今回は「伝統文化を守り、普及させる上でのテレビ・ラジオ・メディアの役割」というテーマに焦点が当てられる。母国で本会議を主催することは、メディア関係者にとって経験の共有や国際的な協力関係の拡大、さらには海外メディアを通じた自国のPRなど、多くのメリットをもたらす。
「ABU GENERAL ASSEMBLY 2025 ULAANBAATAR」の公式プログラムは、今週木曜日から始まる。また、この総会に合わせて「ABUソングフェスティバル」も開催され、約10か国のアーティストが参加予定である。モンゴルからは「The Hu」バンドが出演する。
アジア太平洋放送連合(ABU)は世界最大の放送連合であり、加盟局ネットワークを通じてアジア太平洋地域で約30億人にリーチとされている。1964年に非営利・非政府・非政治的な専門組織として設立され、地域における放送の発展を支援する役割を担ってきた。ABUはメディア業界の主要プレイヤーの共通利益を推進し、地域および国際的な放送協力を後押ししている。過去10年間で、社会発展や国づくりに放送を活用するグローバルなプレイヤーへと成長した。現在、ABUは4大陸76か国に272の加盟局を擁している。ニュース交換、共同制作、番組交換、技術・法務・経営に関するコンサルティング、また業界および国際会議など、多岐にわたるサービスを提供。さらに、大規模スポーツイベントの放映権交渉を行い、地域での共有を実現している重要な機関である。
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