モンゴルにおける日本語教育50周年記念事業開催

Guatsetseg 2025-12-03 03:12

教育

モンゴルにおける日本語教育50周年記念事業が開催された。

   11月28日、モンゴル国立大学で日本語教育50周年記念の式典が開催された。モンゴルで日本語専門家の育成が始まってから50周年を迎え、モンゴル国立大学では「モンゴルの発展とモンゴル・日本関係におけるモンゴル国立大学卒業生の貢献」をテーマとした記念式典が開催された。

　式典では、モンゴル国立大学が過去50年間で991名の学士、113名の修士、13名の博士を輩出し、日本語を話せる国際人材を育成する体制を整えてきたことが強調された。また、副言語教育として延べ9000名以上の学生に日本語を教えてきた教員の貢献も紹介された。

　教育省の報告によれば、教育大臣P.ナランバヤル氏、日本国臨時代理大使近藤一正氏、モンゴル国立大学学長B.オチルフヤグ氏をはじめ、日本財団やモンゴル日本語教師協会などの代表者が祝辞を述べ、日本語教育の重要性が強調された。

　在モンゴル　日本国大使館の近藤臨時代理大使は、「1975年にモンゴル国立大学に日本語コースが開講されたことが、モンゴルにおける日本語公教育の始まりです。1990年の民主化以降は日本語学習者が急増し、ひとりひとりの日本語学習者が、今日の日本とモンゴルの協力関係発展に寄与しています。これまで多くの教育者、研究者、そして学習者が日本語教育に尽力されてきたことに感謝と敬意を表します。これからもますますの発展を祈念します。」と述べた。

　学者や研究者たちは、モンゴル・日本関係、日本語教育、翻訳、外交・ビジネス分野における日本語活用について講演し、経験豊富な教員やJICA、国際機関で活躍した卒業生の体験談、さらに日本のビジネス文化についての情報も共有され、多角的な討論が行われた。また、50年間の日本語教育の歴史を紹介する写真展も開催され、卒業生は教員と再会し思い出を語り合った。モンゴル国立大学日本研究学部は、モンゴルにおける日本語教育の中核的拠点として確立されたことが改めて確認された。