アジア開発銀行は、6000万米ドルの融資を承認
アジア開発銀行は、6000万米ドルの融資を承認した
アジア開発銀行は、ウランバートル市の公共交通機関の改善を支援するため、モンゴル政府に対し、バス高速輸送(BRT)システム構築を目的とした6000万米ドルの融資を承認した。本プロジェクトの一環として「IF-CAP」プログラムから50万米ドルの無償資金協力も提供される。
ADBモンゴル常駐代表のシャノン・コーリン氏は「ウランバートルに初導入されるバス高速輸送(BRT)システムは、利用者に質の高い公共交通サービスを提供することを可能にする。従って、市民が自家用車より公共交通機関を利用するよう促す効果が期待される。その結果、交通渋滞や大気汚染の緩和、さらに経済の活性化にも寄与するだろう」と述べた。
首都の人口増加に伴い、登録車両数が増加し、交通渋滞が深刻な問題になっている。これにより、経済生産性や市民の生活にマイナス影響が生じている。ピーク時に交通渋滞の影響で車両の走行速度が時速10キロ未満にまで低下し、ディーゼル・エンジンを搭載したバスからの排出汚染物質も増加している。
バス高速輸送(BRT)プロジェクトで、道路中央に設けられる専用レーン、前払い式運賃システム、誰もが利用しやすいバリアフリーの停留所、交差点でバスに優先権を与える信号制御、自転車レーン、さらに歩行者向けの整備などを、国際的な優良事例および品質基準に基づいて整備する予定である。
この取り組みは、2025~2028年におけるADBとモンゴルの協力パートナーシップ戦略の優先分野と合致するとともに、2030年までに温室効果ガス排出量を23%削減するという、気候変動に関する国連枠組条約に基づく国別貢献の達成を後押しするものだ。
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