『蝶の世界』特別展が国立自然史博物館で開幕
『蝶の世界』特別展が国立自然史博物館で開幕した
砂漠化対処条約(UNCCD)第17回締約国会議(COP17)の関連行事として企画された『蝶の世界』特別展が国立自然史博物館で開幕した。同展は、モンゴルに生息する希少種や保全上重要な蝶に焦点を当て、その魅力を紹介するとともに、自然環境の保全や生物多様性の重要性について広く知ってもらうことを目的としている。
会場には、モンゴル国内に生息する種をはじめ、世界13ヵ国に分布する500種以上、900点を超える希少で興味深い蝶の標本が展示されている。
近年、環境の変化に伴い、蝶の生息環境も変化しており、一部の種は個体数の減少や絶滅のリスクにさらされている。このような状況を踏まえ、同展で蝶の生態や生活史を紹介するとともに、環境変化が蝶の生息に及ぼす影響や、生息環境をどのように守っていくべきかについて、来場者に分かりやすく伝えている。
国立自然史博物館のマンチョク館長は、「今回の展示で、蝶と自然保護について広く知ってもらうことを目指している。蝶の希少化や世界各国における分布、生息環境が自然環境の変化によってどのような影響を受けているのかなど、様々な情報を総合的に紹介している。また、蝶の研究者が野外調査をどのように行い、どのような方法で蝶を採集・記録するのか、さらに採集した標本をどのような工程で処理し、最終的に博物館の展示資料として保存するのかについても紹介している」と述べた。同館の研究員のツェツェグバダム昆虫学者は、今回の展示について「COP17の開催に合わせて行われる点が大きな特徴である。現在、世界では砂漠化や土地劣化の問題が議論され、自然環境を守る必要性が強く訴えられている。誰もが『自然を大切にし、守ろう』と口にしますが、博物館や科学研究機関の立場から、自然界に存在する生物種を正確に記録し、将来にわたって保存・保全していくことも重要である」と話した。更に、蝶やその他の昆虫の採集について、「誰でも自由に自然界から採集し、自分の目的のために利用してよいものではない。科学研究や博物館資料の収集を目的として、定められた方法や規則に従って採集し、処理・保存している。こうした標本を蓄積することで、特定の生息地にどのような種が分布していたのか、その個体数や分布域がどのように変化しているのか、さらに砂漠化や人間活動の影響によって絶滅の危機にさらされている種があるのかなど、さまざまな研究が可能になる」と述べた。
同館が蝶や昆虫をテーマに展示を行うのは今回で3回目となります。初回は2012年、2回目は2022年に開催され、今回は2026年の第3回展となる。展示を重ねるごとに博物館の収蔵資料も充実し、標本の数や種類も増えてきたという。
『蝶の世界』特別展は、10月20日まで一般公開される。

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