『モンゴルと日本20世紀から21世紀～第三の隣国関係史～』 著書が出版された

Odgerel 2022-03-03 03:03

社会

『モンゴルと日本20世紀から21世紀～第三の隣国関係史～』 著書が出版された

モンゴル科学アカデミーで長年研究者、そして外交官として務めてきたバトバヤルさんは先月に『モンゴルと日本20世紀から21世紀～第三の隣国関係史～』 著書を出版した。この本をモンゴル日本の外交関係樹立50周年を迎え出版した。本の内容としては、第二次世界大戦後からこれまで両国の関係を5つの章にし、100年近くの歴史を纏めたものになる。前半部には冷戦中の両国関係、抑留者問題などについて触れ、1960年代の日米関係、日中関係などのモンゴル外交戦略に関わる要因などについても綴った。後半部には1972年後の 歴史や対面・内面関係について示した。そして現代に歴史として、村上春樹の作品をモンゴル語に訳したことで有名な翻訳者のジャルガルサイハンさんとの話しをも入れている。現在、モンゴル日本学会の会長を務めている。バトバヤル氏のこれまでの両国関係における協力と寄与を日本政府が認め、昨年の3月に外務大臣表彰を授与した。その間は1998年に『モンゴルと日本20世紀前半』、2012年には『モンゴルと日本20世紀』などの研究書籍を執筆した。両国にとって歴史的な出来事である1939年のノモンハン事件、1972の外交関係樹立などに関わるアーカイブの貴重な資料をもとにした。また、社会貢献としては、1990年後半からモンゴル・日本友好協会を率い、1990年代のモンゴルの社会の移行期の困難な時期に両国間友好と地域協力の強化に携わってきた。2007年からモンゴル日本学会を率い、モンゴルでの日本研究の発展、若年・中年の研究者の育成として、毎年の春と秋に日本研究セミナーやシンポジウムの開催に取り組んでいる。