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パイプライン「シベリアの力」について2年以内に着工すると見込む


Odgerel 2022-07-21 03:07

パイプライン「シベリアの力」について2年以内に着工すると見込む

ロシア産天然ガスをモンゴル経由で中国へ運ぶパイプライン「シベリアの力」についてモンゴル政府はロシアが2年以内に着工することを見込んでいる。オユンエルデネ首相はフィナンシャル・タイムズ紙に対し、「ウクライナでの戦争がパイプライン構想に暗い影を落としているが、建設開始を見込んでいる。このプロジェクトの実現可能性調査は終わった。我々は2024年に建設が始まると信じている」と話した。オーストラリアの資源大手リオ・ティントのモンゴルでの大型プロジェクト、オユトルゴイ鉱山の開発は予定通りで、モンゴル側は債券の償還準備を進めている。地政学的な緊張が高まる中でモンゴルは2つの「超大国」に挟まれていることは状況の複雑化につながっているが、モンゴルはどちらの国とも緊密に協力することに慣れている。モンゴルは2019年、ロシアと「シベリアの力」の実現可能性調査に関する覚書を交わした。モンゴル経由で年間最大500億立方メートルのガスを運ぶ構想です。全長2600キロメートルのパイプラインは約30年間の稼働が見込まれている。パイプラインの通行料収入は、コロナ禍で大きな打撃を受けたモンゴル経済の助けになると期待されている。オユンエルデネ氏は、石炭や銅など1次産品の輸送に使える中国との新たな鉄道路線の運行開始もあり、モンゴル経済は2022年に上向く見込みだと述べた。リオ・ティントがゴビ砂漠で巨大な銅鉱床の開発を拡大しており、銅輸出は向こう数年にわたり大幅な増加が見込まれる。オユトルゴイ鉱山は数千人の高賃金の雇用を生み出していますが、地下掘りの拡大で進行の遅れと超過費用が生じ、モンゴル側は2021年、開発のための借り入れが重いために鉱山から配当金を受け取れるようにならないとして、プロジェクトの進行を止める構えを見せた。リオ側はモンゴル政府に総事業費の負担分として融資した20億米ドル超の元本(がんぽん)と利息の支払いの免除に応じた。オユトルゴイ鉱山の開発は予定通りに進むと地下鉱山での産出は2023年上半期に始まるとされている。円建て外債・サムライ債を含めて、モンゴルは2023年に約13億米ドル分、2024年に6億米ドル分の債券が償還期限を迎える。

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