“ノマディックモンゴル-2022”フェスティバルが開催される
“ノマディックモンゴル-2022”フェスティバルが開催される
無形文化遺産の7つのカテゴリー・要素を促進することを目的として、2022年8月12〜14日にゴリヒ・テレルジ国立公園で無形文化遺産“ノマディックモンゴル-2022”フェスティバルが開催される。同祭りを文化産業振興政策の今年度に実施事業の一環として、文化省と文化芸術局が共催するとのこと。“ノマディックモンゴル-2022”活動の際、21県と首都ウランバートルから口承による伝統及び表現、芸能、社会的慣習、儀式及び祭礼行事、自然及び万物に関する知識と慣習、伝統工芸技術といった無形文化遺産について継承者による民芸講演と工芸品の展示会が開催される。さらに、伝統に基づいた文化的な創造産業、地域の特徴と習慣に基づいた乳製品と伝統的な料理の見本市、継承者の子どもたちによる芸術公演などがイベントとして行われるとのこと。「無形文化遺産保護条約」は、グローバリゼーションの進展や社会の変容などに伴い、国々の特徴で、その文明と国家の安全に直接影響を与える重要な要素となる無形文化遺産の衰退や消滅などがもたらされるとの認識から、2003年のユネスコ総会において採択された。この条約によって、無形文化遺産の保護を目的として、締約国が自国内で目録を作成し、保護措置をとることが定められている。同条約により、無形文化遺産の一層の認知及びその重要性についての意識向上を目的とする「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」と、継続的な再現や伝承が危機にさらされている遺産に対して適切な保護措置を目的とする「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」が作成されている。我が国は2005年に条約締結し、2022年7月時点で180ヶ国が締結国となっている。「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」にはモンゴルから馬頭琴、長歌、 モンゴルナーダム祭り、伝統的歌唱法・喉歌ホーミー 、鷲狩り、 モンゴルゲルの伝統的な慣習、シャガイハルワーお弾き、馬乳酒発酵の伝統技術と関する習慣が登録された。「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」にはモンゴルから叙事詩、モンゴル・ビービエルゲー伝統的民謡舞踊、ツォール伝統音楽、リンベ長唄民謡の演奏技術・循環呼吸、モンゴルの書道、雌ラクダを宥める習慣が登録された。2019年、無形文化遺産保護に関するユネスコ条約実施の一環として、モンゴル大統領は「モンゴルの英雄的叙事詩の推進」に関する法令を発表し、モンゴル政府は「無形文化遺産を保護するための国家プログラム」とその保護対策を法律で定めた。2019年の政府決議第475号で承認された「無形文化遺産の継承者の全国リスト」には102名の継承者が登録され、2022年現在、1万1189名の継承者が国家登録及び文化遺産データベースの主要登録簿に登録されている。過去に、2018年、ユネスコによって承認された “無形文化遺産の保護に関する条約”の原則と概念に従って、 “ノマディックモンゴル-2018”無形文化遺産フェスティバルがウランバートルから35キロ離れたフイドローンフタグというところで開催された。
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