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最新ニュース

2023年の9大ニュース


Odgerel 2024-01-01 04:01

2023年の9大ニュースをご紹介しょう。

        

  1. モンゴルの救助チームが外国で活躍した。

 トルコで活躍したモンゴルの捜索・救助チームが11人を救助した。2月6日、U.フレルスフ大統領はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領へ弔意を表すとともに、「この困難な時期を一刻も早く乗り越えるよう、モンゴル国民を代表して全力で支援する」と表明した。2月7日、政府は臨時閣議を開き、S.アマルサイハン副首相は「トルコとシリアの被災地へ35人のメンバーの捜索・救助チームを緊急派遣する」と決定した。捜索・救助チームは非常事態局や国軍参謀本部の国家救助隊から構成された35人と、救助犬「バル」と「マルタ」。我が国の捜索・救助チームは2月8日22時過ぎ、強震に見舞われたエリアに到着し、捜索救助活動を開始した。生存者の発見と負傷者の救助に当たり、子どもを含む11人をガレキの中から救出した。2月17日故郷に来た。政府はトルコの国民に20のゲル、5トンの肉の缶詰、ろうそく1トン、ふとん1000枚送った。シリアの国民にもモンゴルの救助チームは人道援助と製品を与えた。

2. ジャブザンダムバ10世が認定された。

 モンゴル・ウランバートルに住む少年(8歳)が、チベット仏教の高僧の転生(生まれ変わり)であると明らかにされた。少年が「ジャブザンダムバ10世」であると認定したのは、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世である。3月8日、インドのダラムサラで儀式行われた。10世の少年はチベット仏教の伝統に基づき、2014、15年に生まれたウランバートルの男児8万人から選ばれた。9人が一室に集められた認定の最終段階で、幼児だった少年は9世が生前に使った数珠や鈴を手に取り、9世の側近に近づいてひざの上で遊んだとのこと。ダライ・ラマ14世は2016年にモンゴルを訪れた際、「9世の転生者をモンゴルで認定した」と明かしたが、まだ幼いため身元などは公表しないと述べていた。しかし徐々に明らかになった少年の身元は、モンゴルで物議を醸した。金持ちの家庭出身だったからである。少年の祖母は元国会議員で鉱山会社の創業者。母はこの会社の経営トップであり、父はモンゴル国立大学で数学を教える。チベット仏教では高僧が裕福な家庭に転生することは不自然ではない。母親らの「通常の環境で育ってほしい」との考えから、少年は学校に通いつつ、放課後僧院で仏教の修行に励む。18歳になった時点でジャブザンダムバ10世として生きるかを本人に選択させるとのこと。また10世の少年は双子であり、兄弟のどちらが10世かは未公表である。米国生まれで米国籍も持つ。

  1. 次はFIBA 3x3 Asia Cup 2023にモンゴル男子チームが優勝したニュース。

 2023年3月29日~4月2日にシンガポールで「FIBA 3x3 Asia Cup 2023」が開催された。同大会にモンゴルを代表し出場した男子チームが優勝し、金メダルを獲得した。決勝戦で、オーストラリア代表と対戦し、21-18で勝利した。3位はニュージーランド。以前、モンゴルのチームはオーストラリアのチームと2回金メダルのため競い、負けたのだ。アジアチャンピオンになったモンゴルのチームは2024年上半期に行われるパリオリンピック予選の出場権を獲得した。

  1. 世界記憶力選手権で優勝した。

 “WISF - Antalya 2023”世界記憶力選手権でチームで優勝した。5月7日~9日、世界マインドスポーツ連盟(WISF)の「暗算」、「ルービックキューブ」、「スぺーリング・ビー」3種類の大会がトルコのアンタルヤ市で開催された。100ヶ国以上の選手が参加した同大会に、モンゴルを代表し、知恵アカデミー及びアカデミー・プログラム実施の「ヤザグール」小学校の選手11人が年齢別に出場した。結果、9人の選手が各カテゴリーで上位3位を獲得し、2人の選手が特別枠に入り、獲得可能メダル15個のうち12個のメダルを獲得し、チーム別で優勝となった。モンゴル知恵アカデミーの選手たちはアメリカ、イギリス、ドイツ、インド、中国、スウェーデン、トルコ、シンガポール、日本、韓国等の世界各国で開催された第63回目の大会に出場し、117個のトロフィー、1208個のメダルを獲得し、数々の世界記録を残し、世界的に国を宣伝している。

5. 国会議員の定数を76人から126人にする憲法改定案を承認した。

5月31日の国会会議で憲法改正草案の最終審議が行われ、承認された。会議に出席した68人の議員のうち62人が賛成し、91.2%の票で憲法改正草案が承認された。今回の憲法改正により国会選挙制度は混合選挙となり、国会議員の定数は126名となる。U.フレルスフ大統領は6月5日、大統領の拒否権を発動せずに、改正された憲法を受理し、憲法改正が正式に確定した。国会は1つの議院と126人の議員を有する。国会選挙は混合選挙制度を用いて実施される。国会議員78名は過半数代表制、48名は比例代表制で選ぶ。改正憲法は2024年1月1日に施行する。

 6. 首都ウランバートルで大規模な洪水が発生した。

 7月23日、首都ウランバートルで、7月に入って2回目の大規模な洪水が発生した。洪水はナーダム祭りの前にも発生し、豪雨により57年ぶりの大規模な洪水が発生したが、急ピッチの復旧作業でナーダム際開催にこぎ着けた。ウランバートルは乾燥地帯に属していますが、豪雨で河川が氾濫し、地下アパートに浸水したり、ゲルが流されたり、車が立ち往生したりといった被害が出た。市内の浸水被害を受けた建物計50棟から揚水作業、汚泥除去作業と消毒作業が行われた。ウランバートル市内のセルベ川の堤防が一部決壊したことで、スフバートル区、バヤンゴル区、バヤンズルフ区、ハン・ウール区で住宅への浸水、道路の冠水が発生し、停電したり、断水したりした。河川の増水により、被害が拡大した。7月中旬から断続的に発生した集中豪雨により、ウラーンバートルだけでなく、モンゴル各地で洪水被害が発生した。例えば:西部バヤン・ウルギー県で275世帯が浸水被害に遭い、2500人が避難した。この他、洪水による橋の破壊や、道路の水没などの被害も多数起きた。ウランバートル市を流れるトーラ川をはじめ全国各地の主要河川の水位が通常より70~80センチ高い状態だった。首都で8月にも大規模な洪水が発生した。

7. 教皇フランシスコがモンゴルを訪問した。

 8月31日〜9月4日、フランシスコ(ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)第266代ローマ教皇がU.フレルスフ大統領の招請により、モンゴルを公式訪問した。教皇フランシスコのモンゴル訪問は、43回目の外国訪問となった。13世紀から始まる二国の友好関係が1992年に外交関係となり発展し、30年以上にわたる同関係がますます発展している。9月2日、教皇フランシスコが大統領と首相、国会議長らと会談をした。フレルスフ大統領と教皇フランシスコは、気候変動、砂漠化などの地球規模の課題解決に各国の積極的な参加が重要であると相互に確認し、フレルスフ大統領考案の「10億本の植林」、「食糧供給と安全保障」、「健康なモンゴル人」の国民運動の枠組みにおける協力関係の拡大について意見交換した。9月2日、モンゴルを公式訪問中の教皇フランシスコが、バチカンの秘密文書館に保管されている大モンゴル国グユク・ハーンの先進技術により作られた手紙複写をU.フレルスフ大統領に贈呈した。教皇フランシスコは、演説の中で、「777年前の1246年8月末から9月上旬にかけ、ジョン・プラノ・カルピニ教皇の使者司祭が大モンゴルの第3代王であるグユク・ハーンを訪問し、教皇の公式書簡を手渡した。その後、グユク・ハーンはモンゴル文字で刻印された印章付きの返信書を送り、多言語に翻訳され、現在、バチカン図書館に保管されている。私は敬意を表し、高度な技術により作成された同手紙複写を贈呈する。これは、現在、拡大しつつある古代友情の象徴となるはずである。」と述べた。また、教皇フランシスコの訪問中、ウランバートル市の「ステッペ・アリーナ」で「感謝と賛美の礼拝」が開催され、モンゴルにおけるカトリック教徒以外にロシア、中国、タイ、カザフスタン、キルギス、アゼルバイジャン、ベトナムなどの近隣諸国からの信者が参加した。モンゴルでは、約1500人のカトリック教徒がいるとのこと。教皇フランシスコの公式訪問の枠で、23ヶ国の60以上の報道機関から約150人の関係者が同行し、モンゴルを訪れた。たくさんの海外メディア関係者と共に国内の記者、写真家、カメラマンも同訪問を取材した。それら報道陣向け「ミニ・ナーダム祭」が開催された。ミニ・ナーダムの際、モンゴル民族音楽と舞踊のパフォーマンス、男の三つの競技が披露された。

8.「杭州2022」アジア大会で21個のメダルを獲得した。

 9月23日から10月8日まで「アジア版オリンピック」と言われる第19回アジア夏季スポーツ大会が中国・杭州(浙江省)で開催された。45カ国のおよそ1万2千人の選手が参加した同大会では、モンゴルから403人の選手が参加した。34種目のスポーツで競い、金メダル3個、銀メダル5個、銅メダル13個、合計21個のメダルを獲得し、22位にランクインした。金メダルを獲得したのは、ボクシング63.5キロ級の男子選手B.チンゾリグさん、フリーレスリング65キロ級の男子選手T.トゥルガさん、アーチェリー選手B.オトゴンボルドさん。また、同大会でモンゴルのチームは3つのオリンピック出場権を獲得した。パラ選手たちは同大会で金メダル2個、銀メダル3個、銅メダル3個獲得した。

 9.「モンゴル・ハーン」舞台がロンドンで上演された。

 モンゴル国の労働英雄、人民作家、詩人の故ラグワスレン氏が著作した劇「 国璽なき国家」を2022年に「ヒーロー・エンタテインメント」スタジオのB. バータル演出家が身体的演劇の形で再演出した。モンゴル国立ドラマ劇場の舞台で117回上演された同劇を、国内外の観客6万8074人が観劇したのが劇場の観劇記録を更新した。2023年はモンゴル・英国外交関係樹立60周年であり、その記念事業の一環として「国璽なき国家」はロンドンのウエスト・エンドで公演するようになったのである。「国璽なき国家」 の英語版での監督を歴史学者のジョン・メン氏と劇作家のティンバーリック・ヴェルテンベイカー氏らが務め、演劇脚本の英語訳をモンツァメ通信社のソドントゴス社長が執行した。「国璽(こくじ)なき国家」演劇が、バータル監督の新たな演出の下、「モンゴル・ハーン」という名前でロンドンのコロシアム劇場にて11月17日から12月2日まで17回上演された。2360席もあるホールで開催されるこの舞台の上演準備にはモンゴルとイギリスのプロデューサー、マーケティング・チーム、アーティストらが参加した。上演広告はロンドン市の人並の多い地下鉄や、タクシー、また看板や主要メディアの記事及びニュースに掲載され、特別な宣伝車両が走っていたり馬に乗った騎士らが舞台の宣伝をしたりした。

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