移動診療車4台の供与式が実施された
移動診療車4台の供与式が実施された
日本政府はアジア開発銀行に設立している「豊かで強靭なアジア太平洋のための日本基金」により、モンゴルにおける感染症拡大に対する緊急対応の強化を支援している。この支援の下、8日、保健省の主催により、移動診療車4台の供与式が国立第2病院で実施された。
同供与式には井川原日本大使、チンゾリグ保健大臣、Cowlin・ADBモンゴル事務所長等が出席した。
4台の移動診療車は保健省に引き渡され、その後各地で生活している遊牧民や遠隔地域の移住者等に対する医療活動を中心に活用される予定。
井川原日本大使は挨拶の中で、この支援により、モンゴル国民に対して質の高い医療サービスが提供され、ひいては社会的弱者を含め包摂的な社会が実現されることを心から願っていると述べた。
本支援では、移動診療車のほか、これまでPCR検査機器、保冷庫、遠心分離機、予防接種用ワクチン、検査用ラボ機材及びX線検査装置等が供与されている。
ソフトコンポーネントの面からは、PCR検査の実施、感染防止にかかるワクチンの管理体制の構築、予防接種後のモニタリング等が実施されている。
貧困削減日本基金は、アジア太平洋地域における貧困削減や社会開発の活動を支援するため日本政府によりアジア開発銀行に設立されたもので、モンゴルにおいて、これまでADB加盟国最大の1.2億米ドルの75事業が実施され、同国の経済成長や貧困削減などに役立てられてきた。
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