小麦の収穫量が減少
小麦の収穫量が減少した
モンゴルでは今夏の干ばつと高温の影響で小麦の収穫量が減少し、今秋の収穫計画25万5800トンでは国内需要を完全に賄えず、約10万トンの輸入が必要となる見通し。
食糧・農牧業・軽工業省によると、収穫分のうち来春の播種用に3万8600トン、種子備蓄に1万2500トン、飼料用に2万4800トン、アルコール製造用に1万1000トンを充て、残る16万8900トンを製粉用に充当する。しかし、国内需要には不足し、輸入に頼らざるを得ない状況だという。
エンフバヤル食糧・農牧業・軽工業大臣は主要製粉会社の代表と会合を開き、「国内小麦で小麦粉需要を確保し、供給の安定に注力する必要がある」と強調した。そのうえで、関税免除措置が廃止されたことに触れ、「特に西部地域の住民にとって価格安定のための調整が必要」と述べた。
バトトゥムル農業法人の専門家は、世界の小麦の約25%を供給するロシア市場について「クラスノダール地方の9地区、ロストフ州の4地区、オムスク州の5地区が干ばつの影響で、収穫の25〜35%を失う見込み。従来1ヘクタールあたり50〜60セントの収穫が期待されていた土地でも、干ばつの影響で25〜29セントにとどまると予想される。収穫量の平均が減少し、農業経営体が操業を停止する事例も出ており、世界の小麦価格は上昇傾向にある」と説明した。
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