「暖房解決策」事業が完了した
「暖房解決策」事業が完了した
欧州連合の「SWITCH-Asia」プログラムの資金提供による「暖房解決策」事業が、2022~2026年にわたり実施され、完了した。同事業は戸建て住宅の断熱化を通じてエネルギー消費の削減や大気汚染対策を推進し、4年間で4850世帯の住宅を断熱改修したほか、断熱施工技術者の育成やグリーン・ファイナンスの拡充など、多面的な成果を上げた。
ウランバートルで約47万5100世帯のうち5~6割がゲル地区に居住しており、石炭などを利用した暖房が冬季の大気汚染の主要因となっている。
同事業は住宅の断熱性能向上により暖房用燃料の消費を抑え、住環境の改善と温室効果ガス排出削減の両立を目指した。4年間で200の断熱施工チームを育成し、約2万トンの温室効果ガス排出削減につながったとしている。窓や壁、床、屋根などを自ら改善できる14種類の簡易断熱手法が普及され、4480世帯が自宅で断熱対策を実施した。また、660世帯に屋根断熱工事が支援され、断熱効果を体験できる機会が提供された。更に、省エネルギー性能の高い戸建て住宅のモデル・ハウスが建設され、一般市民や研究者に公開された。太陽光発電やヒート・ポンプを組み合わせた「ニアリー・ゼロ・エネルギー住宅」の実証が進められたほか、民間企業との連携により再生可能エネルギーを活用した住宅の実証事業も実施された。地方展開にも取り組み、ダルハンオール県で約30の施工チームを育成し、およそ100戸の住宅を断熱改修した。5行と3つのノンバンクと連携して住宅断熱向けグリーン・ローンを開発し、年利6%の融資制度を導入するなど、断熱改修に必要な資金調達環境の整備も進めた。
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