ゲルの木部に文様を描く職人は「装飾職人」と呼ばれる
ゲルの木部に文様を描く職人は「装飾職人」と呼ばれる
モンゴルの伝統的住居であるゲルに施される文様装飾は、建築構造と精神文化の双方を支える重要な要素で、豊かさや幸福、共同体の調和を象徴してきた。
ゲルの木部に文様を描き、彩色する職人は「装飾職人」と呼ばれる。その仕事には、高度な技術と長年の経験に加え、伝統文化への深い理解、創造力、そして自然と調和したものづくりの姿勢が求められる。
アルハンガイ県で活動するナサンデルゲルさんは、モンゴルゲルや木製家具、アブダル・押し入れなどに文様を施す装飾の仕事に40年以上にわたり携わってきた。現在も第一線で制作を続けているナサンデルゲルさんは1986年に学校卒業後、同県の木材加工工場に就職し、塗装および装飾職人としてキャリアをスタートさせた。
ゲル装飾に携わる職人らの仕事は、モンゴルゲルの伝統的様式を守るだけでなく、無形の文化的価値を社会に伝える役割を果たしている。作品は環境への負荷が少なく、モンゴルの生活文化と洗練された美意識を体現している点でも評価が高い。
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