スイスのベルン大学から、モンゴルの貴重な古文書が返還
スイスのベルン大学から、モンゴルの貴重な古文書が返還された。
スイスのベルン大学の図書館に所蔵されていたモンゴルの歴史・文化に関わる貴重な古文書2点をモンゴルへ返還する式典が、3月31日に在スイス モンゴル国大使館で行われた。
これらの貴重な文書の返還には、ベルン大学宗教学研究所の教授・博士でもあるカレニナ・コルマー・パウレンツが大きく貢献した。彼女の長年にわたるモンゴル研究と分析、そして大学の公式決定により、今回の返還が実現した。
最初の文書は17世紀初頭の写本で、チベットの高僧・詩人であるミラレパの『十万歌』のモンゴル語訳である。この翻訳は著名な僧であるセレゲトゥ・グーシ・チョルジによって、トゥメドの有力な王族オンボ・ホンタイジの依頼で行われ、奥書によると1615年頃に翻訳された可能性がある。
2つ目の文書は、1716年に北京で伝統的な木版印刷により刊行された、モンゴル語による英雄叙事詩『ゲセル』の希少な版本。この版本は第1〜3章および第5〜7章を収録した不完全なものだが、モンゴルの英雄叙事詩や口承・書承文化の歴史研究において非常に重要な価値を持っている。
今回の返還は、モンゴルの知的・書記文化遺産を本国で保存・保護・研究する機会を広げるとともに、モンゴルとスイスの文化・学術協力の具体的な成果となっている。
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