湿地の保全と乾燥地のレジリエンス強化について議論
湿地の保全と乾燥地のレジリエンス強化について議論した
国連砂漠化対処条約(UNCCD)第17回締約国会議(COP17)の関連イベントとして、2026年8月19日、「健全な湿地―健全な乾燥地:気候変動と干ばつへのレジリエンスを強化する」をテーマとしたサイドイベントが開催された。
このイベントでは、乾燥・半乾燥地域における湿地生態系の重要性に焦点を当て、湿地の保全と持続可能な管理を通じて、干ばつ、土地劣化、気候変動による影響を軽減するための可能性や解決策について議論した。
開会には、ラムサール条約事務局長のムソンダ・ムンバ博士が出席し、湿地は単に生物多様性の生息地であるだけでなく、水資源の貯留、干ばつリスクの低減、炭素の吸収・貯留、地域住民の生計支援などを通じて、陸域生態系のレジリエンスを高める重要な役割を担っていると強調した。
討論には、自然環境・気候変動省、ラムサール条約、Wetlands International、BirdLife International、アジア開発銀行、野生動物研究・保護センター、地域代表などが参加し、国際的な政策から地域レベルでの具体的な実施まで、さまざまな観点から議論が行われた。
モンゴルにおいて湿地は、乾燥し厳しい気候条件の下で、水資源、牧草地、生物多様性、牧畜民の生計、地域経済を支える重要な自然インフラとなっています。一方で、気候変動、干ばつ、水循環の変化、土地劣化、人間活動による負荷の増大により、これらの生態系がますます脆弱になっていることが参加者から指摘された。また、国際的な環境条約と国家政策・目標を地域レベルで実効性のある形で実施するためには、科学に基づくモニタリング、地域の技術的能力、分野横断的な連携、持続可能な資金調達、地域住民の参加が不可欠であるとの認識が示された。
今回のサイドイベントは、砂漠化や土地劣化の問題を単に乾燥化・劣化した土地だけの問題として捉えるのではなく、陸域における水の供給源である河川、湖沼、湿地、泥炭地の保全・再生を、土地劣化の抑制と気候変動への適応政策の不可欠な一部として位置付ける必要があることを強調する重要な議論となった。なお、野生動物研究・保護センターが主催した本イベントには、国内外の関係機関の代表、政策立案者、研究者、地域代表などが参加した。
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